詐欺にあいやすい人の性格や特徴・普通の人との違いや克服法について

ニュースで詐欺事件が報じられない日がないほど、詐欺は私たちにとって身近になっています。

私自身、詐欺にあった経験は、今のところありませんが、
実家の両親には、数回「オレオレ詐欺」の電話がかかってきました。

その時の父の判断や対応のおかげで、詐欺にあわず、警察に通報することができました。
「自分は大丈夫」なんて油断は禁物です。

調べていくと、詐欺にあわないためには、普段からの心構えが必要なことが分かりました。
今回は、詐欺にあいやすい人特徴や行動から、その克服法までお話します。



詐欺にあいやすい人の特徴や行動5選!


まず詐欺とは、「他人を騙して、金品などを奪ったり損害を与えたりすること。
他人を欺く行為」を指します。(goo国語辞典より)

警視庁は、「特殊詐欺対策ページ」を設置し、昨年発生した全国の詐欺被害について、報告しています。
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/circumstances/

そのホームページによると、2020年の認知件数合計は、13550件。

合計被害額は285億2,335万9,039円と発表されています。

どちらも昨年より減少はしていますが、それでも、想像もできない件数とお金ですね。

また、最も多い詐欺の手口として「オレオレ詐欺」、
そして「預貯金詐欺」「キャッシュカード詐欺盗」などの手口が詳しく紹介されています。

昨年はその他に、新型コロナウィルス感染症に関連した特殊詐欺も発生しており
、詐欺加害者は次々と新たな手口で、私たちを騙そうとしてきます。

では、実際、どのような特徴や行動をする人が詐欺にあいやすいのでしょうか。

高齢女性

専業主婦として在宅時間が長いため、詐欺加害者たちからの電話や訪問を受けることが多いことが理由のひとつです。

また、家計を管理しているため、支払いや振り込みも自分でできるからと推測されます。

手口別の割合を見ると、どの項目においても、高齢女性が被害に合う率が高いことが分かっています。
https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/tokushusagi_toukei2020.pdf

※その中でも「預貯金詐欺」に次ぐ多さの「オレオレ詐欺」について、
第一生命経済研究所の宮木由貴子氏は自社の調査に基づき、
「いくつになっても『お母さんたのみ』」の親子関係が被害の背景にあると話します。

そして、母娘はコミュニケーションを密にとっているケースが多いことに比べ、
「『普段あまりコミュニケーションがないにもかかわらず、とっさのときに頼ってきた息子』という状況が最も危ない」とも話しています。
https://media.moneyforward.com/articles/3590?page=2

高齢男性

高齢男性は、退職金など多額の預貯金を所持する人が多いので、詐欺の対象となってしまう傾向があります。

また、高齢者はインターネットなどのリテラシーが低いことから、若者に比べて騙されやすいと考えられます。

中年男性

振り込め詐欺の中でも、融資保証金詐欺の被害は、経営者が多い中年男性に目立ちます。

また、異性との交際あっせん詐欺は、中年男性が最も被害が多いです。

雑誌やメール、サイト上で女性紹介などと掲載し、
申し込んだ人に対して高額な金額をだまし取る手法で、中年男性のさみしい心理を狙った手口です。

若者

インターネットを積極的に利用している世代だからこそ、それに関連した被害が増加しています。
その一例が、マルチ商法です。

友人や先輩、SNS上で仲良くなった人から連絡が来て、「楽して稼がないか?」などと声をかけられ、
マルチ商法のトラブルに巻き込まれてしまいます。

その他、SNSで知り合った相手に高額な商品を販売されてしまうアポイントメント商法、インターネット通販詐欺などが挙げられます。

老若男女問わず

架空請求詐欺は、どの年齢も被害者となりやすいです。
私たちの行動の、ふとしたところから個人情報が漏れ、
事業者、法務省や裁判所などが、「未納料金などの支払い」の名目で、コンビニエンスストアで、電子マネーを購入させる手口です。

インターネット経由でショートメールなどが届いたり、ハガキが届いたりと、老若男女問わず、ターゲットとなります。



詐欺にあいやすい人は普通の人とどう違う?


様々な手法で詐欺加害者たちは、私たちに近寄ってきます。
その中で、詐欺にあいやすい人は、あわない人と比べて、どう違うのでしょうか。

自信がない人

自分に自信がなく、はっきりと断れないため、気が弱い人と見なされます。

そして断れないのをいいことに、詐欺加害者はしつこい勧誘を続け、相手が根負けするのを待ちます。

また、自信がなく、相手の肩書がすごいと、意見に従ってしまう傾向があります。

そのため、相手が警察官や銀行職員、弁護士という権威ある肩書を悪用し近づいてきて、
自信たっぷりに言われると、相手を疑うことなく、納得してしまします。

頑固な人

自分に自信があるので、自分だけは騙されないと思っています。

しかし、騙されないと思っているがゆえに対策を怠ったために、詐欺被害にあう場合があります。

万が一詐欺被害にあってしまっても、プライドが高く、自分の非を認めることができない人は、
忠告に耳を貸さず、再び詐欺被害にあうことも考えられます。

学習意欲が薄い人

相手の話を何でもすぐ鵜呑みにし、自分で調べたり学んだりする意欲の薄い人は、詐欺にあいやすいです。

普段から、何かの商品を購入する前に、「本当にこの商品には効果があるのか?」とじっくり悩まず、すぐに買ってしまう人は、
いざという時も契約事項を入念にチェックしないため詐欺にあってしまいます。

また、社会経験があまり豊富ではなく、知識も浅い人は、一般的な常識や、
問題対応能力が備わっていないので、騙されやすい傾向にあります。

虚栄心が強い

承認欲求が満たされていない人は、他人に認められることで自分の存在価値を確認しようとするため、
詐欺加害者の誉め言葉に騙されてしまします。

おだての言葉にも弱く、自分を悪く思われたくないので、

日常生活でも、試着や試食をしたために、つい買ってしまうことがあります。

世の中には、良い人ばかりではなく、あなたのそんな性格を悪用しようとしている人がいることも、決して忘れてはいけません。



詐欺にあいにくくなるにはどうすればよいのか?


詐欺にあいにくい人になるために、私たちはどのような心構えをしたら良いのでしょうか。

情報収集しましょう

「自分の電話番号やメールアドレス等が外部にもれている不安がある」人は、33.4%という結果があります。(博報堂「生活定点」2020年より)
https://www.wise-agent.com/database
初回2012年よりも、6.1ポイント上昇しているとはいえ、私は、この結果に正直驚きました。

※たった33.4%の人しか、個人情報流出の危機を感じていないからです。

本来あってはならないことですが、いまや、どこで個人情報が漏れているか分からない時代です。

ですから、誰もが危機意識を持って、いつ自分に詐欺加害者から連絡がきても、対応できる備えをしなければなりません。

何事に対しても、事前準備をせずに、問題が起こってから焦って対応すると、冷静な判断力に欠けます。

詐欺加害者たちが仕掛けてくる事例や心理テクニックを知り、
いざという時に落ち着いて行動できるようにしましょう。

また、普段から判断能力を鍛えるために、相手が言ったことをそのまま受け入れずに、
自分でも調べることを習慣にしましょう。

その上で、いざという時は、加害者たちの要求を強く断ることや相手にしない行動をとりましょう。



とにかく冷静に!

先の、実家の両親の話に戻りますが、詐欺にあわなかったのは、父親の冷静な判断によるものだと、私は考えています。

子の上司を名乗る男から電話が来たとき、母が電話に出たのですが、
電話を切った後、すぐに子の携帯電話に電話を掛けたのは父でした。

運よく、子が電話に出て詐欺事件と分かり、その後警察に通報しました。

話を聞いただけの私でも恐怖で鳥肌が立ちましたが、実際電話に出た両親は、相当な不安があったと思います。

しかし、その状況の中でも、冷静に対応できたのは、先に挙げた日頃からの情報収集があったこと、

※そして男女の脳の違いが可能性として考えられるのかもしれません。
「話を聞かない男、地図が読めない女」(アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ/藤井留美=訳、主婦の友社)の中で、
著者は男女の脳と感情の関係性をこう話します。

「たとえばけんかをしているとき、男は感情を高ぶらせることなく、論理や言葉を操り(左脳)、
立体的な思考で解決策を見いだす(右脳の前部)ことができる。」

「女の感情は、脳のほかの働きと同時にスイッチが入る。だからパンクしたタイヤを交換しているときに涙を流すことができる。」

つまり、脳の構造上、感情的になりやすい女性に対し、男性はなかなかそうならない、つまり冷静でいられるとのことです。

こればかりは仕方がないので、特に女性は、冷静な対応を普段から意識し、行動することで、万が一に備えましょう。

自分ひとりで判断しない

少しでも不審や不自然さを感じたら、その場で家族や友人、警察などに相談しましょう。

そしてインターネットでも、詐欺情報を公開しています。
㈳詐欺被害情報管理機構では、詐欺業者データベースを公表しています。

少しでも気になる案件あれば、このページを確認してみるのもひとつの方法です。
https://www.wise-agent.com/database

まとめ

詐欺被害にあいやすい人は、老若男女問いません。

その中でも特に、自信がない人、頑固な人、学習意欲が薄い人、虚栄心が強い人が、詐欺にあいやすいと考えられます。

常日頃からの詐欺に関する情報収集を行い、詐欺にあったと思ったら、冷静に行動し、周囲に相談しましょう。

また、先に紹介した「特殊先対策ページ」に、「防犯力チェック」があります。
ぜひあなたも自分にどれだけの防犯力があるのか確認してみてください。



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