几帳面な人と聞いて、顔が思い浮かぶ人はいますか?
それは、あなたの学校の友達や先生、職場の上司や同僚かもしれませんし、
あなた自身かもしれませんね。
几帳面とは、相手の長所を褒める意図で使われることが多いものですが、
度が過ぎると、周囲に迷惑を掛けてしまうこともあるようです。
私自身、几帳面と言われることがあるので、迷惑と聞きドキッとしました。
今回は、几帳面な人とはどんな特徴や行動があり、周囲からどのように思われているかをお話します。
周囲の几帳面な人に困っている方、そして、自分自身が几帳面だという方もぜひ、
そのメリットやデメリットを知ることで、良好な人間関係にお役立てください。
几帳面な人の特徴や行動5選!
まず、「几帳面」とは、どのような意味でしょう。
語源はさかのぼること平安時代。
間仕切りとして高貴な人が使う「几帳」という家具があったのですが、几帳の角は、削られて細かな細工が施してありました。
その細工された部分を「几帳面」といい、転じて、隅々までていねいに作業されている様子を「几帳面」というようになったのです。
現在では、「細かいところまで、物事をきちんと行うさま。決まりや約束にかなうように正確に処理するさま」(goo辞典引用)という意味で使用されています。
その意味の通り、几帳面な人は「きちんとした」特徴や行動が挙げられます。
それでは、詳しくみていきましょう。
計画的
几帳面な人は、とても計画的です。
仕事でもプライベートでも、何かを行うことが決まれば、自然と頭の中ではそれを行う段取りが計画されます。
これは、最初から最後まですべてを計画しておくことで、内容をしっかり把握することで、安心したいという気持ちがあるからです。
そのため、几帳面な人は仕事などで周りの人からの評価を得やすいです。
時間の管理の徹底や仕事の計画性、またあらゆることに対応出来るよう、予めさまざまなケースを想定し、対処法を用意しておく、といった行動ができるからです。
整理が上手
几帳面な人は、周囲のものを、きちっとまっすぐきれいに揃えてしまう傾向があります。
整えられた状況を作ることで、新しい作業が発生しても、慌てることなくすぐにスタートを切れるので、几帳面な人にとっては、この行動で安堵を得ているのです。
その様子を、周囲の人は「整理が上手」と見てくれることでしょう。
手を抜かない
几帳面な人は、細かな部分にも手を抜きません。
それは、もし手を抜いてそれが後でトラブルになったら、という不安や、不慮の事態を避けたいという気持ちが根本にあるからです。
どんな仕事であっても完璧にやり遂げるので、職場では評価が高くなるでしょう。
約束は必ず守る
几帳面な人は、どんな事や人に対しても、誠実に対応したいと考えています。
そのため、時間や約束を必ず守ります。
「約束を破ることは良くないことだ」と分かっていて、かつ自分がそれをされたら不快に思うことを良く理解しているためです。
こうした真面目な態度は、周囲の人にとっては頼もしく、高く評価したいと感じる長所です。
ストレスを溜めやすい
ここまで見ると、几帳面な人は完璧に見えますが、その反面、何事にも全力で取り組んでしまうため、心と体のストレスを蓄積しやすいというデメリットもあります。
ほどほどに手を抜くことを知らないため、自分を追い込んでしまいやすいでしょう。
周囲からも信頼されやすいのですが、その反面自分の心に負荷をかけやすいのです。
几帳面な人は普通の人とどう違う?
先にも述べたように、「几帳面」は、基本的に褒め言葉として使われることが多い言葉です。
自身のポリシーとして自分を律してきちんとしているのならとても素敵な長所で是非見習うべきだと思いますが、
度を過ぎてしまうと、周囲への不満につながってしまいます。
ここでは、几帳面な人に対して、周りの人が抱きがちな不満をご紹介します。
相手にも几帳面さを求める
几帳面な人は、相手にも几帳面さを求める場合があります。
そうなると、「細かいことに口うるさい」と周りの人に思われてしまいます。
大雑把なタイプの人とは、ちょっとしたことでも喧嘩になることもあるでしょう。
特にビジネスに関しては、だらしない人よりも几帳面な人の方がいいかもしれませんが、細かい部分までこだわりすぎるかどうかのバランスは大事です。
「自分の几帳面さを人に強要するのは器が小さい人がすること」「几帳面すぎる人って、本人も周囲の人も息苦しそうでイヤ」なんて厳しい意見もあります。
時間がかかる
几帳面な人は完璧さを重視するあまり、時間をかけてしまう傾向があります。
これは特にビジネスにおいての短所として挙げられます。
普通の人ならばスピードを重視して8割程度の完成度で終わらせるような些細な業務であっても、
几帳面な人は自分が納得いくまで時間をかけてしまい、効率が悪いと思われてしまいます。
融通がきかない
几帳面な人は一見「しっかりしている人」と見られていますが、突然のイレギュラーな出来事には意外と弱い場合があります。
また、立てた計画を確実に実行したがり、予定外のことが生じても柔軟に対応できず、自分のやり方を貫こうとする姿は、
周囲から「頑固者」と思われてしまいます。
几帳面な人との付き合い方
自分一人のことや、仕事において大事な場面であるならいいのですが、いつでもどこでも几帳面だと周りの人が疲れてしまいますし、効率が悪くなることもあるでしょう。
そんな几帳面な人との付き合い方をご紹介します。
ビジネスでは
ビジネスにおいて、几帳面さは、大きな強みになります。
先にも述べたように、几帳面な人は仕事を完璧かつ丁寧にやり遂げる上に、とても真面目な性格をしているので、信頼も厚くなります。
真似できる部分は受け入れるのが良いのですが、度が過ぎて、几帳面を押し付けられた場合は、冷静になり、どうしたら双方に納得できるかをきちんと話し合いましょう。
また、自分が几帳面な人は、他人に任せられる仕事は任せて、「頑張りすぎることなく、マイペースで仕事をする」という心持ちで構えてみましょう。
2.プライベートでは
デートや遊びの集まりでさえも、時間にルーズな人や、計画性のない人に対しては厳しい態度を取ることもあるため、人によってはトラブルの原因となることもあります。
そのため、几帳面な人は「生真面目すぎて面白みがない」「チャーミングさに欠ける」といった印象を与えることがあるでしょう。
几帳面な人が周りにいたら、その特徴を生かす頼みごとをしてみると良いかもしれません。逆に、几帳面な人の苦手な部分は、あなたがフォローしてあげてください。
几帳面な人は、集団の場では、几帳面の押し付けをしないよう注意し、一度周りの反応をよく見てみましょう。
ストレスについて
特徴の5.で紹介した通り、几帳面な人はストレスをためやすい傾向があります。神経質になりやすいタイプなので、特にうつ病が心配されます。
もし周囲に几帳面な人がいて心配になったら、ぜひストレス発散するよう勧めたり、それを一緒に楽しんでみたりしてください。
ストレス解消法には、運動をする、非日常空間で過ごす、映画・音楽鑑賞など様々ありますが、
それがまた「~しなければならない」行動になっては、意味がありません。その人に合った解消法を見つけてみましょう。
ちなみに、几帳面と言われる私のストレス解消法は、最近は睡眠をとることです。
また、自分が几帳面な人の場合、“マイルールの緩和”を意識的にしてください。案外、気持ちが楽になるものです。
まとめ
几帳面な人は計画的で整理が上手。どんなことも手を抜かず、約束も守ります。
しかし、頑張りすぎてストレスを溜めやすいという面もあります。
一見完璧な印象を与える几帳面な人ですが、相手にも几帳面さを求めてしまう、時間がかかる、融通がきかないなど、周囲からの不満もあります。
几帳面な人との付き合い方について、周囲に「几帳面だなあ」と思う人がいたら、その人にあった仕事をお任せしてみてはいかがでしょうか。
また、あなたが几帳面な人ならば、良い面は生かし、周囲とのバランスを保てるよう意識しましょう。