律儀な人の性格や特長・付き合い方について経験に基づいてわかりやすく説明

律儀な人と言われて思い浮かぶのは、約束をきちんと守ったり、気遣いがきちんとできる人だと思います。

律儀、という言葉の意味は「きわめて義理堅く実直なこと」。

時と場合によっては「融通が利かない人」とも言われてしまうことがある律儀な人。

今回はそんな律儀な人について見ていきましょう。

これがわかれば律儀な人と気負うことなく上手にコミュニケーションをとることができますよ!



律儀な人の特徴や行動5選!

まずは律儀な人の特徴や行動を見ていきましょう。

会話の詳細まできちんと覚えている

会話というのは、常に覚えようと努力しながらするものではありません。

大多数の人にとっては日常のほんの些細なひとコマであり、家族や友人と“なんとなく”するものなのです。

しかし律儀な人にとってはそうではありません。

こちらがほんの思い付きで口にしたことを、きっちり覚えているのです。

「じゃあ今度ね」というようなことを、なんとなく口にしたことはありませんか?

こちらがそんなに考えずに言ったことを覚えていて、後になってから「あれはいつ?」と聞いてくるのが律儀な人です。

かといって、こちらが忘れていても怒るようなことはありません。

律儀な人はそういったことを頑張って覚えているわけではないからです。

こちらが“なんとなく”口にしたことを“なんとなく”覚えているだけですから。

ああそうなんだ、とサラッと流すことも出来てしまうんですね。

約束を守る

どんな小さな約束でもちゃんと守るのが律儀な人です。

宿題の提出期限や仕事の納期、待ち合わせなどの時間厳守は必須です。

そのため、周囲の人からの信頼度はかなり高くなる傾向があります。

そして、その約束をうっかり忘れてしまった時や守れなかった時には、こちらが驚くほどの謝罪をします。

約束を守ることが出来ない、それは律儀な人にとって何よりも許しがたいことなのです。

いくらこちらが大丈夫だと言っても、ひたすらに落ち込んでしまう……それが律儀な人です。

やるべきことは完璧にやる

これが自分の仕事だと認識したことに対して、高い集中力を見せます。

隅々まで完璧に、納期もしっかりと厳守するためです。

仕事を終えてすぐに提出はせず、何度も見直します。

そのため、早い提出にも関わらず、完璧に出来上がっている状態になるのです。

しかしそれによって評価が上がり、次々にやることが舞い込んできてしまうこともあります。

ただでさえ一極集中型で仕事をこなしていくため、ひとつのことをやり遂げるのに普通以上の疲労が蓄積されている状態なのに。

律儀な人はそれでも言われたことをこなすため、必死に頑張ってしまいます。

頑張りすぎて体を壊してしまうことが多いのも律儀な人の特徴です。

マナーが身についている

普段のあいさつやTPOに合わせた身だしなみ、そして礼儀作法などのマナーがしっかりと身についています。

人に対しての物腰は柔らかく、話をきちんと聞くことも出来ます。

服装や髪形などがきちんと整っている人が礼儀正しく応対することで、相手にも信頼してもらえることが多いのです。

しかし、しっかりしすぎているあまりに堅苦しい印象を抱かれることも少なくありません。

本人は打ち解けているつもりでも、きちんとしたマナーに沿って行動する律儀な人に「心を開いてもらえない」と思う人もいるんですね。

厚意に甘えられない

仕事中に誰かが手伝ってくれようとしていても断ってしまったり。

食事に行って奢ってくれると言われても、頑なに自分の分を出そうとしたり。

自分のやるべきことを誰かにさせることに抵抗感と罪悪感があるのです。

上記にある「心を開いてもらえない」と思わせてしまう一因でもあります。

また(渋々でも)その行為を受け取ってしまった後に、お礼をしなければ!と思ってしまう傾向があります。

相手は見返りを求めていないのですが、自分が何かを受け取ってしまったからには何かを返さなくてはならないと思い込んでいるのです。

ただし、自分が相手に厚意を見せた場合は違います。

「give-and-take」の「take」だけでは抵抗感がある律儀な人ですが、「give」だけなのは問題ないのです。




律儀な人と普通の人との違いは

次に、律儀な人とそうでない人との違いを見ていきましょう。

自己嫌悪に陥りやすい

何事も納期を遵守し完璧に仕上げようとする律儀な人。

そのため、目標を達成できなかった時の後悔は並大抵ではありません。

なぜできなかったのか、どこが悪かったのかを考えこんでしまいます。

「次に頑張ればいいや」とはなりません。

しかし、何かで問題が起きたり納期が遅れたりといった場合、落ち込むと同時にすぐに周囲に伝達します。

馬鹿正直と言っていいほどに素直で実直なので、隠したりごまかしたりということが出来ないのです。

周囲の人はすぐに問題があることを知ることが出来るので、対処もしやすくなります。

そのため、律儀な人は自己嫌悪に陥りやすい反面、信頼されることも多くなります。

郷に入れば郷に従え、という言葉があります。

「世間一般的にはこうだけど、ウチではこうなんだよ」というようなことを受け入れることが出来ません。

こうしておけば双方の関係が円滑に進む、とわかってはいても「噓も方便」が出来ないのです。

本人は正しいことをしようと必死なのですが、時と場合によってはその融通の利かない性格に周囲が苦労してしまうこともあるんですね。





ここまで読むと「こんなに堅苦しい律儀な人は恋愛には向いてなさそう」と思われるかもしれません。

しかし、素直で実直、礼儀作法がしっかりしていて仕事も出来る。

男性であれ女性であれ、こういった性格は異性に受け入れられやすいのです。

まず、とてもまじめな性格なので浮気するようなことはありません。

もし他に好きな人が出来ても、きっちりと関係を終わらせてから次に行くでしょう。

しかも、きっちり話を聞いてくれて、ちゃんと対応してくれます。

物腰も柔らかく、秘密を簡単に口外することもありません。

さらに、きちんとした礼儀作法が身についているので、誰にでも紹介することが出来ます。

胸を張って恋人関係であること、夫婦関係であることを話すことが出来る相手というのはとても貴重ですね。

律儀な人との付き合い方やコミュニケーション方法は?

それでは、律儀な人との付き合い方やコミュニケーション方法を見ていきましょう。

厚意の在り方

律儀な人はこちらの厚意を素直に受け取ってはくれません。

何気ない厚意でも断られるようであれば、素直に尊重してあげましょう。

それが律儀な人にとっては安心材料となります。

厚意を押し付けてしまうと、相手は罪悪感を持ってしまうのでご注意を。

もしどうしても何かをしてあげたい場合は、理由付けしてあげるのも一つの手です。

「この間○○してもらったお礼だから」「今度△△をお願いしたいから」などの理由がきちんとしていれば、厚意を素直に受け取ってくれるはずです。

さらに、相手の厚意にどうしてもお礼をしなくては!と思う必要はありません。

律儀な人は単純にこちらが喜ぶ姿を見るのが好きなだけの場合があるからです。

何かのついでにちょっとだけお菓子をあげたり、お土産を用意したりするくらいでいいでしょう。

心を開いてくれない、わけではない

いつも真面目で礼儀正しく、マナーを守って生活する律儀な人。

どれだけ長く付き合っても、いつまでもそんな対応をされていたら「心を開いてくれない」と思ってしまいます。

しかし、律儀な人は心を開いていないわけではないのです。

マナーを守って礼儀正しく対応するのがデフォルト、初期設定なだけなんですね。

心を開いていてもその部分は変わりません。

人に甘えることや厚意を受け取ることが苦手なだけで、普通に打ち解けることが出来ているのです。

長く付き合っている人であれば、この人はこういう人なんだ、これでもきっと打ち解けてくれているんだろうな、そう思って付き合っても大丈夫です。

まとめ

律儀な人の特徴や行動は以下の五つです。

①会話の詳細まできちんと覚えている

②約束を守る

③やるべきことは完璧にやる

④マナーが身についている

⑤厚意に甘えられない

律儀な人とそうでない人との違いは以下の三つです。

①自己嫌悪に陥りやすい

②ルール厳守で融通が利かない

③案外モテる

律儀な人との付き合い方は以下の二つです。

①厚意の在り方

②心を開いてくれない、わけではない

義理堅く実直でまじめなイメージがある律儀な人。

場合によっては堅苦しいと思われ、融通が利かないために付き合いにくさを感じる人もいるでしょう。

しかし、やるべきことをきっちりこなしていく律儀な人はとても頼りになり、安心してそばにいることが出来ます。

友人としても同僚としても信頼できるいい人間関係を築くことが出来るはずです。

長所にも短所にもなり得る律儀な人。

その性格をうまく掴んで、お互い信頼しあえる良い関係を作っていけたらいいですね!




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